ボンジュール!!
オーストラリアの時は出張マッサージをよくしていたのですが、フランスでは基本的に出張はせずサロンでのみ施術をしています。
ただ、例外もあってどうしても出張が必要な場合もあります。その時は、状況に合わせてお仕事をお受けてしています。
先日は、在仏日本人から「ガンで寝たきり状態の友達へ出張してくれるマッサージセラピストを探しています」と依頼を受けて高齢のイギリス人女性にアロマセラピーを出張で施術させて頂きました。
ガンはマッサージの禁示事項に入っているので、医師の確認を取っていただいた上での施術でした。
当日はコンサルテーションで彼女の話に耳を傾け、彼女はガン末期でしたがエレガントな女性で意識ははっきりとされており、自身の体の状態やどこをマッサージして欲しいかなど話をしました。
「マッサージの際、よかったらアロマをブレンドしてマッサージしませんか?」とこちらから伺い、レモン・オレンジ・ティーツリーの3つを順番に彼女の鼻の近くに近づけました。彼女はオレンジを選びました。
オレンジの精油を1滴をホホバオイルに混ぜて、寝たきりで硬くなった肩・首周り・頭を優しくマッサージしはじめました。しばらく眠ったようにリラックスされた状態でいたのですが、オレンジの香りと記憶の奥にしまわれていた情景が結びついた瞬間、『昔、コートダジュールに広い土地を買ったイギリス人男性がいてね、そこにオレンジの木を沢山植えたこと、とてもキレイでオレンジの香りに包まれていたのよ』と嬉しそうに話してくれたのです。
明るく楽しい体験と精油一滴のしずくが結びついたのです。
アロマは医療品として認可はされていませんが、血行を良くしたり気分をよくしたり、痛みを和らげてくれたりする薬理的裏づけがあるからこそ、やり方によってはリラックスするだけではなく、『治療』のレベルまで持っていくことができるのです。
精油は単なる香りだけの商品ではなく、植物の命がぎゅっと詰まった一滴。そのおかげで、素敵な女性の思い出のお話を聞くことができました。
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